「菓子の可能性を探して」    

 私達、京都府菓子工業組合青年部は創部4年度目に入り、手探りの状態ではありますが部員同士、協力し合い、試行錯誤しながら活動しております。京都の菓子業界は、京菓子・生菓子・洋菓子・半生菓子・和菓子・焼菓子・煎餅・飴菓子・八ッ橋・豆菓子・甘納豆・児童菓子の各業界と府下の3地区に分けられ、それぞれが事業協同組合などの団体のもとに活動しています。京都府菓子工業組合はこれらの単組の組合員と府下の事業所灼700組合員が加入しており、業界全体の安易手や利益の増進、隘路の解消、また政策提言などを含めた種々の事業を行っています。この京都府菓子工業組合のもと、創部したのが当青年部であります。
 当青年部では各単組の枠組みを越え、各事業所の青年の方なら誰でも個人で入部できる形をとっております。今では京菓子・生菓子・洋菓子・飴菓子・煎餅組合出身の部員が集まり、計29名になりました。平均年齢が三十代前半で比較的若い青年部なので色々なことにチャレンジできると考えております。 
 活動としましては、講師を招いての講習会を中心と
しまして、この2年間では餅どら・麩饅頭・大福を作る
「新素材の研究」、錦鯉と孔雀を作る「マジパン実技講
習会」、表示の義務についての「容器包装リサイクル
法と食品衛生法JAS法の講習会」、お茶の作法を習う
「茶道講習会」、商品の保存に関する「エージレス(脱
酸素剤)講習会」、挽き割り米や粟を使った「和菓子講
習会」を行いました。「マジパン実技講習会」ではドイツ
国家マイスターとオーストリア国家マイスターを取得さ
れている亀丸秀之氏が講師をして下さり、部員もこの
様な機会は滅多にないものと緊張しておりましたが、
和菓子にも使える洋菓子の技術としてマジパンを使っ
ての講習会を丁寧に指導して頂きました。

(新素材の研究講習会)




 「茶道講習会」では普段和菓子を作っている部員でもお茶の作法については知識が少ない者もいて、入門編として裏千家の先生に講師をお願いして、薄茶の頂き方を指導して頂きました。この様に当青年部では、年間4、5回の講習を計画し、実地しております。企画内容についてはできるだけ部員の声を取り入れる姿勢をとり、親組合の諸先輩方や業者さんの御意向に助けられながら実になる勉強をさせて頂いております。こうした機会を通して京都の菓子業界を担う私達の世代が少しでも技術や知識を身につけ、お互いの意見を交換し合い、活動することが地道ながらも業界の活性化の一役に立てるものだと信じております。

(マジパン実技講習会)

(茶道講習会)

(容器包装リサイクル法と
食品衛生法JAS法の講習会)
 業界の活性化といいますと去年の11月には熊本で「くまもと菓子博2002」が開催されました。これは全国菓子工業組合が主催する4年に一度の業界最大のイベントです。グランメッセ熊本と熊本城を会場として北海道から沖縄まで全国の菓子が一同に展示され、販売やイベントを行いながら18日間の開催で入場者数55万9838人で、目標の45万人を上回る大成功でありました。ひときわ人気が高かった工芸菓子の展示では全国の一流の職人さんが技術の枠をつくした作品がグランメッセに80点、熊本城会場に京都出展の19点が展示され、華やかさを演出していました。当青年部も1泊2日で見学し、技術力に圧倒され、また地方独自色を出した数々の菓子に関心させられ、そして何よりも来場者の多さに感激しました。消費者の皆様の菓子に対する関心度の高さを身にしみて感じることができたのが一番の収穫でありました。

(くまもと菓子博2002
見学研修会)
さらに今年は青年部の行事として「第1回青年部・近畿ブロック大会」が11月に行われます。今までは定期的に大阪・兵庫・奈良・滋賀・京都の2府3県の青年部代表が集まり、事業報告及び計画とそれぞれの長所と問題点を話し合いながら近畿ブロック全体が活気あるものとする指標を探していましたが、今年初めて和歌山も含む菓子工業組合青年部の近畿ブロックの青年部全員が参加する全員集会を初めて開くことになりました。
初回なのでお互いの名刺交換から始まりますが、他県の青年部の方々と話し合いから何かアイデアでも生まれればと期待しているところです。
この様に当青年部ではさまざまところからのご意見を参考にして、部員・役員同士がお互いに納得できるまで討論することをおしまず、一人一人の仕事に対する意識の向上に繋がればと考えています。また菓子作りの上で“京都”という名に対する消費者の関心度を常に意識して菓子業界の中での京都の位置づけやイメージを損なうことのないよう心掛け、仕事に取り組みたいと思います。菓子は祝い事・仏事・イベントや茶の間のひとときなど、様々な場面に使われるものなので、菓子作りにもまだまだ私達の気付いていない可能性があり、その答えの糸口でも見つけられればとの思いがあります。そして私達にこれからの貴重な機会を与えて下さっている京都府菓子工業組合の皆様に感謝しつつ、諸先輩方の御期待に少しでも応えられますよう一同協力し努力していきたいと思います。
【京都府菓子工業組合青年部・役員構成】
部 長 後藤幸則(於多福菓舗)
副部長 古谷繁幸(笹屋藤良)
水内啓介(よし廣製菓)
会 計 堀和正(米満)
庶 務 坂井英夫(船屋秋月)
広 報 衣川智裕(新月)